こんにちは。てつです。美大を出て細々と絵を描いたり展示をしたりしています。普段絵について考えたり発見したりしたことをこのブログで紹介しています。
今回は、11月に買った本の中で特によかった絵を紹介します。
まずは、「こども展 名画に見るこどもと画家の絆 Les enfants modeles」の画集です。
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その中でも特によかったのはベルト・モリゾの「猫を抱く娘(ルノワールによる)」です。
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表紙になっている絵がルノワールの絵で、これはモリゾが版画化したものです。印象派の絵に今まであまり惹かれたことがないのですが、デッサンはどの時代も共通して良いですね。線のなだらかなタッチは油彩の時のなだらかな線と同じ手癖を感じます。油彩だと絵の具と絵の具が混ざって痕跡を追いづらいですが、線だと明確に手の運動が見えます。
他に良かったものでは、ピカソの切り絵が数点載っていました。ここで載せたかったですが著作権がまだ切れていません。picasso decoupageで検索すれば似た絵が出ています。
「素朴な画家たち Peintres Naifs」
![](https://tetutetugaku.com/wp-content/uploads/2022/12/img530-1-908x1024.jpg)
この本は表紙の絵に一目ぼれして買いました。表紙はアドルフ・ディートリッヒの「縞のエプロンの少女」です。絶妙なバランス感覚の絵です。地の左右の違いとそれぞれのパーツの彩度や明度の違いが葉きりしていることで図のパーツ感が際立っています。
他に、ドミニック=ポール・ペイロンネの「青い海」の絵がとてもよかったです。オキーフの絵を見ているような、深遠さを感じました。パターンの連続や、青と影色に来る反対色の感じが特に似ています。
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次回②ではこの絵を解剖して何が良さを生み出しているのか考えたいと思います。
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