中園孔二の絵のはどれもニコニコしていて、奇妙な構図で、狂気的な印象がある。
以前中園浩二の回顧展をANB東京で見たときに、ふと気づいた。
その時展示されていた絵の中に描かれているものが、「地獄のモーテル」というホラー映画と同じ構図、モチーフだった。
映画の中では、植物と一緒に人の頭が地面に植えられていて、鎌を持った豚頭の人がいるなど、その状況とキャラクターの特徴がだいぶ一致していた。
中園孔二の絵には生首がよく出るけど、それが単に絵画のポートレートの構図なのか、それとも本当に生首なのかもしれない、とか、想像が広がる。
展示でもその点には解説されてなくて、また彼ももう亡くなってしまったため、もしかしたら新事実かも…?
日本人で映画とか大衆文化からモチーフを持ってきてあんなに自由な絵画に落とし込む人は僕は他に知らないし、ここにまた別の文脈もあったりするのかな、と思った。
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