今日はベルリン天使の歌の続編を見た。とても悲しい気持ちになった。映画を見てここまで心を打たれたのは、いつぶりか、それくらいの作品だった。
様々な人の顔が浮かぶ 僕の人生の記憶も走馬灯のように浮かんだ。生と死と、時と、現代世界を包む 人を不幸にするものたちについて。小説、「モモ」のように 都市の人々は 時と金の中で 天使のことを忘れていってしまう。人は何故不幸をつくり、悪を成してしまうのか。
子供が子供だった頃、あの時の喜びを、なぜ忘れてしまうのか 生きることの喜びと美しさと優しさは、なぜ失われてしまうのか なぜ、間違ったことをしてしまうのか。
色々な考えが巡る…
舞台は東西を隔てた壁の崩壊直後のベルリン。
社会不安から生まれた浮浪者達、そして不安定な社会に蔓延る裏社会。行く宛のない人々は違法な商売をして、その中で生きがいを見出してしまう。その先に幸せはないのに。その場しのぎが慢性化する。
グッドフェローズや、タクシードライバーを思い出す。戦争という非日常から生活へ帰った後の、居場所のない男達の末路。その先の罠。
見ていて色々な映画を思い出したし、色々描きたいが今は、とても気分が良くない。自分にも通じる気がしたし、また、今度、この映画について考えたい。
映画としては、黒澤明の映画「酔いどれ天使」との関連性。
そして僕の一番苦しいのは、最近の阿部元首相暗殺や岸田首相を狙ったテロ事件のような無敵の人達と、タクシードライバーのような、戦後の居場所のない若者達との関連性、そして彼らも僕と同世代であること。。
考えるとちょっとかなりテンション下がるというか、、落ち着いたらまた書く…。
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