練馬駅前
展示場所のaldoさんは練馬駅から徒歩10分ほど。練馬駅は中野駅よりずっと北の方にあります。僕は中央線より北にはめったに行かず、練馬には初めていきました。展示は駅前商店街を抜けて、住宅街を少し行った場所にがあります。商店街は昭和の面影を残していました。人造石洗い出しの看板建築等が残っています。
aldoの一つ角の手前に、古そうな文房具店がありました。古い文房具屋には昭和のいい雑貨が眠ってることがあります。
中に入ると、このお店には平成初期の文具がずらりと並んでいました。僕が幼稚園の頃使っていたアルミのお弁当箱もありました。他の友人は、女子小学生がもっているような交換ノート?シール帳?のようなもので盛り上がっていました。ペンは90年代っぽいものもあります。天井には星の形の照明があっていいお店です。
aldoへ
文具屋に長居してしまったけれど、すぐそこにaldoがあります。
aldoはカフェとアートブックのお店でした。僕はアイスコーヒーとキャロットケーキを注文。しばらくぶりにケーキを食べたのですが、aldoさんのケーキ、とーっても、とっても、おいしかったです。
店内には本棚があり、書籍も購入可能です。アートブックを中心にいろいろな本が並んでいました。珈琲が来るまで本を読んでいました。いい空間なので、いつかまた来たいです。
市村さんの展示を見て
市村さんは最も尊敬している作家のひとりです。
実は、このブログのURLになっているtetutetugakuというワードは、僕が高校生だった頃に市村さんが考えてくれたものです。気に入っていて、それ以来snsのidは全部tetutetugakuにしてます。
僕がイラストだけでなく絵画にも興味を持つようになったのは、市村さんの作品を見たことがきっかけでした。
最近の市村さんの作品からは、後期印象主義と明治の日本の洋画の中間のようなものを感じています。
以前、市村さんは影響を受けた画家としてゴッホのことを話していた記憶があるのだけど、僕は最近は彼女の作品を見ていると岸田劉生の静物を思い出します。
はじめは湾曲した瓶に類似を感じるというだけだったのですが、それでも、日本の洋画、静物画で、対象を観察しつつ、うねうねとした表現を加えていたのって、あの時期の画家くらいの気がします。
市村さんが以前展示をされていた「背骨」は古道具のお店でしたが、あの空間では道具の一つ一つがオーラをまとっていました。使い古された日常の道具に美を見出す価値観は、民藝運動がきっかけだったと思います。民藝を唱えた柳宗悦は白樺派に属し、岸田劉生もまた白樺派でした。彼らは西洋の後期印象派以降の絵画とその画家の人生に影響を受けており、ゴッホもそれに含まれます。
そう考えると、市村さんの作品からは、100年前の日本人が西洋美術から受け取った息吹が、また息を吹き返したような…そんな作品に思えてきました。
江古田駅へ散歩
帰りは練馬駅ではなく、徒歩20分ほど先の江古田駅へ行きました。江古田には大学があるため、学生向けに練馬駅よりも商店がにぎわっているようでした。
江古田商店街のはずれへ行くと、あやしげなお店があります。ガラクタ屋ネバーランドというお店です。
🌈ガラクタや🪷ネバーランド🏰江古田 雑貨屋🌈(@ekodanogarakuta)さん / X
昭和~のデッドストックがたくさんありました。中野ブロードウェイのガオッチくらいある勢いです。僕はそこで卓上調味料たてを買いました。形が分離派建築会の建物みたいです。
江古田駅前のファッションパーク BeBeも古くからありそうなデパート。フォントがよかったです。
知り合いが今度aldoで展示するそうなので、またこのルートで散歩をしたいです。
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