宇宙の始まりからずっと、時の見張り役として旅をしてきた天使たち。
あれから138億年がたち、地球には、天使の似姿をした人間たちがいた。天使はものにも、人にも触れることはできない。ただ、物事を透かし見ることで、どんなことでも知ることができた。天使は人間のこころの言葉を聞く。時を自由に渡り歩き、宇宙に漂う情報の海に浸る。
ベルリンの天使たち。ベルリンの壁崩壊の前、西ドイツでの出来事。
人の心に触れ、悪に触れ、喜びに触れ、
天使たちは、次第に自分の実感を欲するようになる。
宇宙の始まりから存在した永遠の命を手放し、天使は人間として、地上へ舞い降りる。
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