国川広展(2023.8.26 – 9.16)を見た

天王洲へ久しぶりに行った。国川広さんの作品は初めて見たのだけどとてもよかった。

小さいな水槽に金魚が泳ぐモチーフは絵画の中で脈々と受け継がれている良い絵の定石だろう

僕がちょうど武蔵野美術大学に入学したあたりに卒業されていて、若くして亡くなってしまった作家。

絵画的なのに、どこかイラストのような、単なる造形ではなく感情をより表すのに適した黒目の大きなデフォルメ。ちょっとかわいい。

途中話している山本亜由夢さんは倉田さんと同じくむさびの助手。ムサビの人が集まってる…。行けばよかった…。

僕の学年の担当だった助手の倉田さんも国川さんとは関係があるようで、今回の展示のトークショーに参加している。映像が期間限定で今月の16日までyoutubeで公開されている。倉田さんが髪を切って国川さんの絵の中の人みたいになっているのがなぜか気になってしまう。

可愛さが抜けた晩年の絵のデフォルメは、最近丸山ゼミを卒業していた人に受け継がれているような…?似た絵の人を見た記憶がある。今回はトークショーの動画があるから特に僕が語る必要はないのかもしれない…。

>>まる、さんかく、しかく (tetutetugaku.com)

どの絵も上手い。筆遣いも多彩で、絵の具が強く盛られたところ、薄く地が見えるところ、削ったところ、絵の具が飛び散って鮮やかな色彩の点々が映えていたり、見ていて楽しい絵だった。

紙に油彩で描いたドローイング群もすごかった。時折物語を思わせるような場面もあって、魚の絵がかわいかった。中園さんなんかは見ていると現代的な感覚に狂気が感じられるけど、国川さんのドローイングはより伝統的なかっちりした構図に落ち着いたゆるさ、情緒、どこか感情移入できるしぐさ、より穏やかな色彩、見ていても追える心地いいタッチ…がある…。

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